『川と海が出会うまち』 ~商都・新潟~

日本海と信濃川が出会ってできた「新潟島」。
北前船の寄港、明治の開港五港…船がもたらした恵みに育まれた新潟は、それはそれは隆盛を誇ったまちでした。
文化・経済は繁栄を極め、現在も街並や人々の暮らしに息づいています。
さあ、みなとまちの記憶を旅する「新潟島ヒストリア」の旅へ出かけましょう。

川と海が出会うまち、新潟

配布用)近隣マップ(20210729改訂)のサムネイル

西大畑エリア   


旧齋藤家別邸がある西大畑地区は、その名の通り古くは畑が続く町の郊外だったといわれています。

19世紀半ば以降、軍の営所、新潟監獄などが置かれ、続いて砂丘が生み出す微地形に沿って街路、水路が通され、開発が進みました。
界隈には江戸時代から続く老舗料亭(行形亭)や明治時代後期以降に続々と建てられた近代和風建築、洋風建築などが数多く残っています。
また「異人池」という地名や新潟カトリック教会など、開港以降、市民生活に欧米文化が浸透していった歴史の名残を留めています。
現在は、新潟市美術館、安吾風の館、砂丘館、北方文化博物館新潟分館などの文化施設が集まる地域となっています。

新潟市美術館

■新潟市中央区西大畑町5191-9
■025-223-1622

当地区の緑化スポットの中心に位置する美術館。
向かいは西大畑公園で、その景観の良さと前川國男設計のオリーブグリーンの落ち着いた建物が市民に親しまれている。
新潟ゆかりの作家や近現代美術を中心にしたコレクション展の他、年数回の企画展を開催。
天気の良い日は野外彫刻の散歩道を散策するのもおすすめ。

 

行形亭

■新潟市中央区西大畑町573
■025-223-1188

江戸時代元禄期創業で300年以上の歴史と格式を誇る老舗料亭。
開港五港として隆盛を極めた新潟には、政財界の重鎮や文人墨客が集まり、行形亭を訪れた著名人は多い。
料理は、地元新潟の食材をふんだんに使った品々。旧齋藤家別邸と隣り合う敷地は広大で、庭園も大変見事。
古町芸妓を招いてお座敷遊びを体験することもできる。

安吾 風の館

■新潟市中央区西大畑町5927番地9
■025-222-3062

大正11年に竣工した新潟市長の邸宅。居住・執務、そして重要な来賓を招く場として歴代市長に使われていた。
2009年から西大畑出身の坂口安吾の資料を展示する「安吾 風の館」として公開されている。

砂丘館(旧日本銀行新潟支店長役宅)

■新潟市中央区西大畑町5218-1
■025-222-2676

昭和8年に建てられた日本銀行の新潟支店長の「役宅」。
近代和風住宅と日本庭園が建設当初の姿で残され、市の文化施設となっている。
花や絵で飾られた建物を無料で公開しているほか、年間を通じて様々な企画展やコンサート、イベントも開催。

北方文化博物館 新潟分館

■新潟市中央区南浜通2番町562
■025-222-2262

江南区沢海にある北方文化博物館の分館。
油田採掘で知られる清水常作氏が明治28年に別宅として建設したものを伊藤家が別邸として取得。
會津八一が晩年に暮らしていたことでも知られている。八一の歌碑や歌書、また良寛の書などを展示。
建築は新潟市の玉野玉蔵氏、庭園は後藤石水氏の苦心の作。

カトリック新潟教会

■新潟市中央区東大畑通一番町656

最初の教会が建てられたのは明治18年のことです。現在の双塔をもつ聖堂は昭和2年の建築。
スイス人建築家ヒンデル設計の木造で、ロマネスクとルネッサンスの折衷様式の珍しい建物といわれている。

新潟大神宮

■新潟市中央区西大畑町5195
■電話:025-222-4212

御祭神は天照皇大神と豊受大神であり、明治9年に伊勢神宮の御分霊をお迎えしたのが起源といわれる。
大神宮で挙式をした花嫁が白壁通り行く姿は情緒たっぷり。御朱印もあり。
すぐ隣には坂口安吾の生家があったので、安吾の「石の思い」が刻まれた記念碑が参道脇に佇んでいる。

 

新津記念館

■新潟市中央区旭町通1番町754番地34
■025-228-5050

昭和の石油王といわれた新津恒吉が昭和13年に外国人用の迎賓館として建てた洋館。
県内で初めて登録有形文化財建造物の認定を受けている。
1階には「イギリスの間」、2階には「フランスの間」と「日本間」があり、館内では随時、所蔵品の展示を行っている。
庭園の散策もできる。

新潟大学旭町学術資料展示館

■新潟市中央区旭町通2番町746番地
■025-227-2260

新潟大学所蔵の貴重学術資料を広く学内外へ公開する目的で2001年12月に開館。
常設展示の他、企画展も随時開催されています。建物は昭和4年の建築。
旧制新潟師範学校の児童博物館等として利用されてきたものです。
新潟市域に現存する昭和初期の鉄筋コンクリート造の建物としては最古級の建物といわれています。

NSG美術館

■新潟市中央区西船見町5932番地561
■025-378-3773

NSGグループが運営する美術館で、新潟デザイン専門学校の教育施設でもある。
新潟で活躍している現代アート作家の展示会を多数開催している。
また新潟市出身の日本画家・粛粲寶(しゅくさんぽう)の作品を多く所蔵している。
海岸沿いに位置し、建築家の長谷川洋一氏が設計した白亜のモダニズム建築も見どころ。

ゆいぽーと(新潟市芸術創造村・国際青少年センター)

■新潟市中央区二葉町2丁目5932番地7(旧二葉中学校)
■025-201-7530

二葉中学校の校舎を改装し、文化芸術活動や青少年体験活動の場として設置された複合施設。

どっぺり坂

かつて「どっぺり坂」の上には旧制新潟高校や大学などの寮があり、
学生は坂を下って繁華街へ遊びにばかり行っていると「落第する=ドッペル(ドイツ語で二重にするという意味)」という
戒めの意味で、この名がついたともいわれる。
レンガ調のおしゃれな階段は、手摺りのモチーフが港町を連想させる「錨(いかり)」となっている。

地獄極楽小路

料亭「行形亭」と「西大畑公園」の間にある小路。
西大畑公園はかつて新潟刑務所だった場所で、高級料亭(極楽)と刑務所(地獄)に挟まれていたためこの名がついたという。

西大畑公園

新潟刑務所跡地に整備された公園。
広々とした園内には、「西堀と柳」をイメージした堀もあり、向かいには新潟市美術館がある。
また隣接する老舗料亭「行形亭」側の敷地境界には、新潟刑務所時代の面影を伝えるレンガ塀が歴史を伝える。

白山エリア     

白山エリア

燕喜館

■新潟市中央区一番掘通町1-2 白山公園内
■025-224-6081

齋藤喜十郎氏の邸宅(明治40年代の建築物と推定)の一部である接客棟部分を白山公園に移築したもの。
新たな茶室などもあり、茶道や華道をはじめとする日本の文化芸能を推進する施設として多くの来館者に利用されている。

白山公園

■新潟市中央区一番掘通地先

日本最初の都市公園のひとつで、明治6年に開設された。2018年に国の名勝に指定された。
「日本の都市公園100選」にも選出され、オランダ風の回遊式庭園となっている。
新潟総鎮守の白山神社や文化施設が数多く隣接し、文化活動の拠点となっている。

新潟県政記念館

■新潟市中央区一番掘通町3-3
■025-228-3607

明治16年(1883)に新潟県会議事堂として建造され、昭和7年(1932)まで県政審議の場として使われてきた。
新潟出身の建築家・星野総四郎が手掛けた擬洋風建築は見事で、明治の府県会開設期における現存唯一の貴重な
遺構として国の重要文化財に指定されている。

古町エリア     

「古町(ふるまち)」は港町として繁栄してきた新潟の中心地です。
様々な人・モノ・文化が行き交い、江戸から昭和にかけて350年を越える歴史を刻んでいます。

古町芸妓と料亭(古町花街の会リンク)

古町芸妓と料亭(柳都振興リンク)

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下町エリア     

下町エリア

旧小澤家住宅(北前船の時代館)

■新潟市中央区上大川前通12番町2733番地
■025-222-0300

江戸時代後期から新潟町で活躍していた豪商・小澤家の店舗兼住宅。
町屋造りの典型例で、北前船(回船経営)などで成長した豪商の屋敷構えを見ることが出来る。

新潟市歴史歴史博物館(みなとぴあ)

旧新潟税関庁舎庁舎