来歴

建物のみどころ

数寄屋造りを基調とした建物は優れた工匠の技術が駆使された近代和風建築の秀作と云われています。当主の好みを反映し、贅を尽くしたつくりが随所にみられ、豊かな建築意匠や趣向が興味を惹きます。各座敷、部屋ごと、床廻りや天井などの多様な銘木とともに、欄間や建具も凝った造りとなっています。
建物からはパノラマ的に庭園全景が展望でき、庭園と建物が見事に融合した「庭屋一如」の空間となっています。

佐藤紫煙の板戸絵

日本画家・佐藤紫煙(1873~1939)が桐の鏡板に描いた板戸絵です。 一階には「牡丹孔雀図」・「花卉図」、二階には「竹鶏図」が描かれた板戸絵が残されています。 「花卉図」には大正八(1919)年七月に制作されたとの記載があります。